【バースデー・ワンダーランド】ネタバレ有感想 色の国で巻き起こる冒険劇
バースデー・ワンダーランドを公開日に見てきました。
4月26日(金)公開。
監督はクレヨンしんちゃん映画史上最高傑作の呼び声高い『荒らしを呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の原恵一。
キービジュに『大人が泣いた』とか書いてあるし、オトナ帝国でボロ泣きした身としては、めちゃくちゃ泣くつもりで見に行きました。
結果を言えば、泣けませんでした。
泣くつもりマンマンで行ったのでちょっと肩透かし。
〇あらすじ
誕生日の前日、主人公のアカネは親戚のチィ営む骨董品店に行った際、床下から現れた、何やら怪しい紳士・ヒポクラテスとその助手・ピポと出会う。
ヒポクラテスは、アカネこそが自分の世界を救う鍵・『緑の風の女神』となると言い無理やり連れていかれる。
たどり着いた先は『幸せ色のワンダーランド』。
この世界は深刻な水不足に陥っており、このままでは『色』が失われてしまう。
この、ワンダーランドを救うため、アカネは一生に一度きりの大冒険が始まる―。
〇感想(ネタバレ有)
色々と物足りなさを感じましたね。
単純に物語として弱く感じました。
井戸から水を呼び出す儀式のシーンに、アカネがどう関わっていくんだろうなぁと楽しみに見てたんですが、わりとあっさり目に終わって、「え?これで終わり?」と思わずにはいられなかったですね。
山場が過ぎても、まだ何かひと悶着が起こることを期待してしまいました。
ただ、映像はよかったですね。
ワンダーランドに降り立った時、目の前に広がる風景がきれいで、気合入ってるなと感じました。
特に終盤の水切りシーンは印象深いですね。
でっかい井戸から勢いよく噴き出す水を、王子が剣で切りつけると、水が鳥の形に変化してそのまま各地へ運ばれて行きます。
そういう映像美だとか世界観的なところはよくできてたので、ただただシナリオ面が惜しかったですね。
ザングとドロポという悪役コンビがいるんですが、彼らは世界の恵みである井戸を破壊することを目論んでいます。
どう終盤に絡んでいくかなと思ったら、ここもちょっと悪役としての魅力が薄かったですね。
まあ薄いというか、実際には悪役じゃなかったんですけど。
魔法で人形に変えられていた王子が、実は違うよってなった時、察しましたね。これはザングが王子だなと。
結果的にアカネがザングを説得して井戸の破壊をやめて儀式に参加することを選ぶんですけど、ここも正直しっくりこなかったですね。
アカネの説得は良かったんですけど、結局井戸を破壊したかった理由もイマイチよくわからない。
結論として、消化不良感が否めなかったですね。
チィねーちゃんとかヒポクラテスは結構いいキャラしてましたけどね…。
余談ですが、アカネの母って前回の『緑の風の女神』じゃないですかね?
明確な描写があったわけではありませんが、ラストの描かれ方と、ワンダーランドでの1日はこっちでの1時間云々の2点でそうかなと。