【映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし】ネタバレ有感想 野原一家、愛の試練
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし』を見てきました。一人で
『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』公式サイト
4月19日(金)公開。
笑いあり、涙ありでこれぞクレヨンしんちゃんの映画ってかんじでよかったです。
普通に泣いた
〇あらすじ
新婚当時、ハネムーンに行ってなかったひろし・みさえ夫妻は、一家でオーストラリアに格安新婚旅行へ行くことに。
浮かれ気分でやってきたオーストラリアには原住民の仮面族以外は入れないエリアが。
仮面族には、『50年に一度、金環日食の日にお姫様に花婿を差し出すことで、ご褒美にお宝を得られる』という伝説があった。
何故かお宝の鍵、つまり花婿となってしまったひろしは、仮面族に拉致された上、各国のトレジャーハンターにも狙われてしまう。
しんのすけたちは、ひろしを奪還することが出来るのか…。
〇感想(ネタバレ有)
まず、私は普段クレヨンしんちゃんのテレビシリーズは追っていないので、声優変更もなんならこの映画で知りました。
いつの間に交代してたんですね。
まあ声優変更に文句を言うつもりはさらさらありません。だってしょうがないし。永遠に同じ人が演じ続けるとか無理ですからね。
もちろん長年聞いてきた声が変わることには違和感ありますが、じきに慣れるでしょう。
まあでも声に特徴が強い人は、変わると色々言われますよねドラえもん然り。
さて、映画についてですが、この映画はタイトルにもある通り、ひろしが主役ってかんじですが実際は違いました。
この話の中心にいるのは、間違いなくみさえ。
みさえの家族に、ひろしに対する愛情がただただ真っすぐで、私は男で独身ですけどめちゃくちゃ感情移入してしまいましたね。
ケンカばっかりしてるけど、二人は本当に愛し合って結婚してるんだなあ…。
一番印象的だったのは、終盤のみさえが泣きながら怒りを声に出す、独白シーン。
しんのすけにはひまわりの耳を塞がせ歌を歌ってろと言い、同行していたトレジャーハンターにはしんのすけの耳を塞がせ、みさえは物陰に隠れて感情を露わにします。そして一通り吐き出したら、何食わぬ顔で子供たちの前に出てきたと。
子供たちに自分の泣いている姿、弱い姿は絶対見せないように振る舞うみさえに涙。
なんか最近涙もろくてですね、ひろしとかみさえの感傷的なシーンになると自然に涙が出てくるんですわ。
そしてひろしもなぁ…。
どんな状況になっても家族のことを第一に考えるひろし。
終盤のひろしの言葉「お宝ってのは人生をかけて夢中になれるもの(たぶんこんな内容)」でまた泣けましたね。
クレヨンしんちゃんらしいギャグシーンも健在でした。
所々フフッっとなるシーンもありましたし、劇場にいた子供も声をあげて笑ってました。まあ子供一人しかいなかったけど。
惜しむらくはサブキャラ・敵キャラに魅力がなかったことですかね。
正直敵キャラには魅力が無い。リーダーっぽい爺さん以外何言ってるかわからんし、トレジャーハンターも癖が強めなだけで愛着がわかない。
それを差し引いてもギャグはキレも良かったし、ひろしとみさえの愛の強さには感動させられました。
見た後の後味といいますか、余韻も良い。
主題歌もめちゃくちゃ良い。あれはずるい。
ただ、あんまり比較するのは良くないかもしれないけど、所謂過去の名作と呼ばれる作品には届いてないかなと。
もちろんだからこの作品の価値が下がることはありませんが。
まあ色々書きましたが、良い映画でした。
まさにコピー通りの映画、「野原一家、愛の試練。」
夫婦愛、家族愛を見せつけられました。